日本の国技である相撲が10月にロンドンで公演されました。1991年依頼、34年ぶりの海外公演だったそうです。

ビッグ・ベンやアビー・ロードなどロンドンの代表的な風景に髷を結った袴や浴衣姿の日本の力士が溶け込んだ様子や、力士同士でホットドッグを食べさせあったり、街で観光したりする姿がとても微笑ましかったです。

相撲の起源は古事記や日本書紀の時代とも言われていて、伝統的な力士の姿が今も受け継がれていると思うと凄い伝統が残っているのだなと感じます。人間の本能的な『力比べ』から発展したスポーツ、神事としての神秘性、言葉がいらず勝敗が分かりやすいことなどからいろいろな国の方に受け入れてもらいやすいためか、現地の方たちにも好評だったようで嬉しくなりました。

普段、相撲をテレビで見ることはあまりありませんが相撲好きの友人に誘われて一度、両国国技館に相撲観戦に出かけたことがあります。正直、最初はあまり乗り気ではありませんでした。

ところが、最初に目に入ってくる入口の「木戸」では貫禄のある親方がチケットをもぎる姿があり、館内に入るとまわし姿に髷を結ったテレビや写真でしか見たことの無かった迫力ある体格の力士たちがごく自然に存在している非日常の雰囲気に魅了されました。

極めつけは、札幌巡業に来ていた力士の方たちと、コインランドリーで鉢合わせるというレア体験をした結果、私の中で力士は高貴で威風堂々としていてとてもカッコ良い存在となりました。

コインランドリーと髷に浴衣姿の力士たちの融合は、もはやアートに思えました。

因みに、友人の推し力士だった当時の安馬(アマ)は後に、横綱にまで上り詰めた日馬富士だったので友人の見る目にも驚かされた編集担当のFでした。