月: 2022年7月

100年以上経ったポスター

アラヤのデザイナーHです。紫陽花が咲き始めた6月中旬、横須賀美術館の開館15周年記念「フランス・モダン・ポスター展」は閉幕しました。19世紀末から第一次世界大戦期にかけて、ジュール・シュレ、ロートレック、ミュシャらによる、「ベル・エポック(豊かな良き時代)」の華やかなポスターが、芸術の中心地・パリを彩っていたという、その当時の風景をポスターを通じて想像させるような展覧会でした。大都市に商品があふれることで宣伝の需要が高まり、ポスター・デザインも発展しました。ポスターの印刷は、リトグラフの多色刷り技術によ... Read More

世界と日本のジェンダーギャップ

先日、世界経済フォーラム(WEF)が世界の男女格差の状況をまとめた「2022年度 ジェンダーギャップ報告書」を発表しました。ジェンダーギャップの少ない国順に146カ国を対象としたランキングが毎年発表されており、私は毎年この発表を楽しみにしています。順位は、教育・健康・政治・経済の4分野を分析していて、教育環境や閣僚の数、賃金の男女差などを比べているそうです。 みなさん日本は今年何位だったと思いますか? ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 正解は116位。悲しいかな... Read More

目は口ほどに物をいう/The eyes are the window to the soul.

コロナ禍でのマスク生活でも「散歩中のよその家のワンコを魅了する」という私の特技は健在のようだ。 昔は気のせいだと思っていた現象が、結婚してつれ合いと出歩くようになって指摘され、比較実験等を重ねた結果、つれ合いに特技として認定された。 それは、見かけたワンコへの「可愛い!」「偉い!」などの溢れる思いが口に出さずとも伝わるという技。 あるときは飼い主を振り切って、あるときは道路の真ん中でお腹を出し、全身で喜びを示して寄ってきてくれた結果、飼い主さんの苦笑いを誘う。 ただし、こ... Read More

坂東玉三郎からパーパス(存在意義)を学ぶ

坂東玉三郎と言えば、現在歌舞伎界の最高峰の女形で人間国宝。その美しさもさることながら、芸に対する真摯な姿勢も他の追随を許しません。2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」の美しく高貴な帝、正親町天皇を記憶されている方も多いかもしれません。私はこの20数年、玉三郎さんに魅了され続けている一人です。 最近では、歌舞伎・舞踊公演以外にも、朗読会やコンサート(シャンソンだって歌います)、トークショーも多く開催されています。関東近郊で開催されるものは基本すべて行くようにしていますが、中でもお人柄や考え方がよくわ... Read More

チャーミングに異を唱える

ある大学の公開講座で、箭内道彦さんのお話を聞く機会がありました。 箭内さんと言えば、タワーレコードの「NO MUSIC,NO LIFE」や富士フイルムの「PHOTO IS」、リクルートの「ゼクシィ」などの広告を手掛け、福島の復興支援を目的とした「風とロック LIVE福島」を開催するなど、多方面の活躍をされているクリエイターです。さらには、2011年NHK紅白歌合戦に出場した猪苗代湖ズのギタリストでもあり、現在は母校である東京藝術大学のデザイン科の教授を勤められています。 公開講座で大学ではど... Read More

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