映画『国宝』の観客数が、邦画実写歴代興行収入1位に迫る勢いを見せている。歌舞伎界にも大きな影響を及ぼし、リアルな人間国宝である片岡仁左衛門さんや坂東玉三郎さんの公演は早々にチケットが完売。松竹は、映画の歌舞伎シーンに関連したシネマ歌舞伎の特別上演や、25歳以下を対象に当日券を半額で販売する施策を打ち出した。 しかし、映画は原作小説ほどの深い余韻を私には残さなかった。あまりに絶賛する人が多いため、「自分の感性がおかしいのだろうか」と思い、その理由を考え続けていた。 そんな折、玉三郎さんがトーク... Read More
投稿者: murata Page 1 of 5
3月の歌舞伎座では、『仮名手本忠臣蔵』の通し狂言が上演されました。この作品は『義経千本桜』『菅原伝授手習鑑』と並び、歌舞伎の三大名作と称される代表的な作品です。しかし、通しで上演されるのは実に12年ぶり。まさに「待ってました!」という上演となりました。 かつて『忠臣蔵』は12月の風物詩でした。映画やドラマで必ずと言っていいほど放送され、広く親しまれていた作品です。しかし、最近ではその機会がほとんどなくなりました。そんな中、劇団四季が好きな姪と会った際、私は熱く語りました。「今月の歌舞伎、片... Read More
先日、長唄*の演奏家である友人のライブに行った。場所が原宿だったのと、ライブに一人で行く勇気がなかったので、前職の歌舞伎好きな後輩に付き添ってもらった。 *長唄とは、十八世紀初めごろに歌舞伎の音楽として成立し、主に江戸で発展してきた三味線音楽。十九世紀に入ると、歌舞伎から独立して純粋に音楽としても作曲・演奏されるようになる。三味線、唄、囃子(能管/篠笛・小鼓・大鼓・太鼓)が一緒に舞台で演奏されるのが長唄の大きな特徴。 友人は唄を担当する唄方で、ボーカル担当といったところ。三味線方・お囃子方の... Read More
アラヤも会員となっている一般社団法人日本ネーミング協会が、12/4(月)に2023年の日本ネーミング大賞を発表しました。大賞は「初音ミク」 何故、いまさら「初音ミク」?と思った方は、公式サイトで選考理由をご確認ください。https://j-naming-award.jp/award2023/%e5%88%9d%e9%9f%b3%e3%83%9f%e3%82%af/ キャラクターのビジュアルは何となく知っておりましたが、実態は歌詞とメロディーを入力して誰でも歌を歌わせることができる「歌声合成ソ... Read More