3月の歌舞伎座では、『仮名手本忠臣蔵』の通し狂言が上演されました。この作品は『義経千本桜』『菅原伝授手習鑑』と並び、歌舞伎の三大名作と称される代表的な作品です。しかし、通しで上演されるのは実に12年ぶり。まさに「待ってました!」という上演となりました。 かつて『忠臣蔵』は12月の風物詩でした。映画やドラマで必ずと言っていいほど放送され、広く親しまれていた作品です。しかし、最近ではその機会がほとんどなくなりました。そんな中、劇団四季が好きな姪と会った際、私は熱く語りました。「今月の歌舞伎、片... Read More
投稿者: murata Page 1 of 5
先日、長唄*の演奏家である友人のライブに行った。場所が原宿だったのと、ライブに一人で行く勇気がなかったので、前職の歌舞伎好きな後輩に付き添ってもらった。 *長唄とは、十八世紀初めごろに歌舞伎の音楽として成立し、主に江戸で発展してきた三味線音楽。十九世紀に入ると、歌舞伎から独立して純粋に音楽としても作曲・演奏されるようになる。三味線、唄、囃子(能管/篠笛・小鼓・大鼓・太鼓)が一緒に舞台で演奏されるのが長唄の大きな特徴。 友人は唄を担当する唄方で、ボーカル担当といったところ。三味線方・お囃子方の... Read More
アラヤも会員となっている一般社団法人日本ネーミング協会が、12/4(月)に2023年の日本ネーミング大賞を発表しました。大賞は「初音ミク」 何故、いまさら「初音ミク」?と思った方は、公式サイトで選考理由をご確認ください。https://j-naming-award.jp/award2023/%e5%88%9d%e9%9f%b3%e3%83%9f%e3%82%af/ キャラクターのビジュアルは何となく知っておりましたが、実態は歌詞とメロディーを入力して誰でも歌を歌わせることができる「歌声合成ソ... Read More
秋になると、「そうだ京都、行こう」と思い立つ人も多いことと思いますが、私はどちらかというと奈良に行きたくなります。紅葉を見に行くのではなく、仏像鑑賞が目当てです。 私の大好きな仏像のひとつに平安末期に運慶により造られた「円成寺大日如来坐像」があります。うん十年前、円成寺を訪れた時のこと。訪問前日に近畿地方に上陸した台風の影響で、お寺周辺は停電の最中でした。お堂の中は真っ暗で、お目当ての大日如来がよく見えませんでした。 仏像を観に行く時には必ず懐中電灯と双眼鏡を持参するので、ご住職に「懐中電灯... Read More