ゴールデンウィークに実家に帰省したところ、最近断捨離に夢中になっている母から頼まれごとをされた。

2階の自室にある書架を片付けてカラにした。隣接している母屋の2階のクローゼットに入れて使いたいから運んでもらえないか、とのこと。クローゼットのサイズは計測済みで、ちゃんと入るから大丈夫、ということだった。

2人で運ぶにはかなり大きめの書棚だったが、運べないこともなさそうだったため、どうにか頑張ってみることにした。部屋から出し、階段を下り、内廊下を通り、母屋の2階へ…。ところがあと少しというところで問題発生。母屋の階段と部屋の境には引き戸があり、どうしてもそこを通過することができないのだ。横に倒すほどの奥行きはなく、向きを変えてもカーブを曲がりきらず、にっちもさっちもいかなくなってしまった。

数分立ち往生してやっと母も諦めがついたようで、書棚はとりあえず母屋の1階に下ろすことで落ち着いた。やれやれ、無駄な体力を使ってしまった。

ふと、もしこれが仕事だったら、と考える。書棚のサイズはもちろん、最終地点だけでなく通過する各所も当然計測し、事前に通過できないこともわかったのではないか。その対処方法も前もって考えていたのではないか。もしこれが仕事だったら…今回の有り様はクレームものだ。

片付けをしない、点けた電気を消さない、ゴミの分別ができない…などなど、家の中でまるで役に立たない人のことをあれこれ言いたくなる場面は多い。「よくこれで普段仕事できてるなぁ」と思うこともあるが、今回のことを思い返すと、そうかこれが家モードというやつなのだなと身をもって実感した。どういう脳の仕組みかはわからないが、仕事モードのスイッチは、家では完全にオフになってしまうことがあるのだ。

というわけで連休も終了し1週間が無事に過ぎた。
今さらあまり説得力はないが、大丈夫です。お仕事ならちゃんとやれます!