6月に入り、夏服姿の学生さんを目にする機会が増えました。
紫陽花も存在感を増してくるこの時期になるとそろそろ夏が本格的にやってくるというのと、あと少しで今年も折り返しの時期になるという焦りのようなものもでてきます。

自分なりに色々チャレンジしたつもりだけど、振り返ってみると反省点しかでてこない、ってことありませんか?

私はあるある過ぎて気にも留めていなかったのですが、ある本に
「日本人はポジティブに振り返るのが苦手」
と書いてあるのを見てはっとしました。それによると、
「振り返る=反省する⇒ダメだった点に焦点を当ててしまいがち」
という思考パターンに陥りがちな人が多いそうです。

成功してもその過程で反省すべき点を見つけ出して改良する、という気質が日本のモノづくりを支えていると思いますが、たまには「できたこと」に焦点をあてて振り返ることも大事だなと思います。

それを実感したのが、ライター兼プロジェクトマネージャーとして参加したデザイン賞応募サポートのプロジェクトでした。

アラヤでは国内、海外のデザイン賞への応募サポートを行っています。
サポート業務の一つとしてワーキンググループを実施することがあります。
製品開発に関わった皆さまに集まっていただき、アラヤがファシリテーションをして、企画段階からのコンセプトや改善課題、デザインによってどう課題を解決しようとしたのか、成果はどうだったのかなどお伺いしていきます。
デザイン視点から応募対象となるプロダクトやサービスのアピールポイントを洗い出し、デザインアドバイザーの視点を加えながら再考・整理することが目的です。

私が参加したプロジェクトでもこのワーキンググループを実施したところ、デザインや機能に込めた想いが語られる中、様々な部門の方が「よりユーザーに優しいものを」という点を最も重視していたというがことがわかり、そこを掘り下げることで、具体的で説得力のある資料を作成することができました。
ディスカッションを通して応募対象の骨格となっているデザインや思考のパーツを見つけていく工程はまさに「ポジティブな振り返り」といえる作業でした。

ワーキンググループの際に、新しい価値や次につながるコンセプトにお客さまご自身が気づかれることもあり、サポート業務がデザイン賞の応募以外でもお客さまの役に立っていることをうれしく感じながら、日々の業務に携わっています。

https://www.alaya.co.jp/lp/acs02award/index.html