こんにちは、営業の澤田です。
私は趣味でギターを演奏しており(と言っても、趣味と言うには色々な意味で力が入り過ぎていますが)、先日ネットオークションで手頃な出物があって1930年代製のいわゆるヴィンテージと呼ばれる類のアコースティックギターを手に入れました。

このギターは、一説では古い弾き語りスタイルの伝説的ブルースマンであるロバート・ジョンソンが使用していたとされている一部マニアでは有名なモデルなのですが、アコースティックギターとしても一大ブランドであるアメリカGibson社の製造ながらも、その当時百貨店などで販売するためのセカンドブランドから発売されていた廉価モデルにつき、ヴィンテージとしては比較的安価な価格帯で流通している物になります。(だからこそ私でも入手できた訳ですが)

さてこのギター、廉価モデルとは言えG社製、また廉価モデルとは言え、今では希少で高価になってしまった楽器に最適な木材が多く使用され、またその木材やラッカー塗料が長年の乾燥などの経年変化により音響効果として更に最適化、かつ製造から80年以上経過し、その間恐らく様々な場面で弾き込まれてきたことによるエイジングの効果により、一聴して分かる素晴らしい音色を奏でてくれます。
それこそ今まで耳にしてきた数ある名演そのものの音、いわゆる本物の音とでも言える様な音、深く奥行がありつつも前面にも抜けてゆく存在感のある音。
この様な楽器を生み出した長きに渡るG社社員の技術と情熱に敬意を払いつつ、この様な類の楽器に触れて思う事は、やはり本物・本質的な物は長く残っていく物なのだな、とつくづく思います。

翻りアラヤの業務ではどうでしょうか?
製造業、つまり物作りではないので形に残る物を作りだすことはありません。
しかし日々お客様よりご相談頂いている内容には、結果としての表面的な事象の問題も多く、実はその裏にご依頼頂いたご担当者様も気付かれてない本質的な重要な課題が隠れていることがままあります。
業務として、またビジネスとしてお客様の利益のために、それらの課題を取り逃がさないよう日々努めている次第です。