先日、絵本の売れ筋ランキングの中に「育ちのよさが身につく おさほうえほん」という本をみつけた。ウェブでの内容説明には「「育ちのよさ」は、だれでも、いまからでも身につけられる!5歳からチャレンジしたい、よのなかを生き抜く土台になるおさほうのキホンを、ていねいな解説とかわいいイラストで紹介。「なぜ、そうするの?」を納得しながら、身につけられます。」と書かれている。

「あいさつは自分からする」「「すなおでいること」を大事にする」「ものをわたすときにはていねいに」「人の話は「きちんと」聞く」「人のステキなところを見つける」などが学べるそうである。

たしかにそんなふるまいを5歳から身に付けていったらさぞや素敵な大人になるだろうなと思う。

複数の企業と接している私たちは、企業や部署で決められた種々のお作法(=業務のルール)を目にする。メールの件名のつけかた、ファイル名のつけかた、ファイルの送りかた等々、作業効率を上げるために長年かけて培われたであろう業務のルールは多岐にわたる。

そんな中、時々、ルールを守ることに少なからぬ工数を使ってしまうという声を耳にすることがある。また、ルールを記した書類が多すぎるためにその抜粋版が存在しているという話を聞くこともある。

ルールにとらわれ過ぎて業務に支障が出ては本末転倒。前述の「おさほうえほん」ではないが、ときには初心に戻って「なぜ、そうするの?」を納得しながらアップデートすることも必要だろう。中にいては気づかなかったことが、外部からの視点で見えることもある。仕事を通じて積極的に気づきのお手伝いをさせていただきたいと思っている。