こんにちは、札幌オフィスのアンです。今回は、毎年とても楽しみにしているイベントについてお話ししたいと思います。先日、2025年の大会が無事に終了したところです!

皆さんは「ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)」をご存じですか?このイベントは、欧州放送連合(EBU)が主催する国際的な音楽コンテストで、毎年開催されています。加盟局がある国(またはEBUから招待された国)は、それぞれ1曲を自国の代表曲として選出し、コンテストに出場します。どのように代表曲を決めるかは国によって異なりますが、多くの国では一般投票を取り入れた国内選考が行われています。

ユーロビジョンの選考方法は時々変わりますが、近年は参加曲を2つの準決勝グループに分け、得点の高い曲が決勝へ進出します。そして決勝で、最終的な優勝曲が決まります。投票には2つのカテゴリーがあり、「審査員票」と「一般投票(テレボート)」に分かれています。

審査員はその国の放送局が選んだ音楽業界のプロフェッショナルで構成され、テレボートはその国に住む一般人が投票します。どちらも自国の曲には投票できないルールです。投票により、上位10曲にそれぞれ「12, 10, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1点」が与えられ、審査員とテレボートの両方から点数が加算されます。決勝で合計得点が最も多かった曲が優勝となります。

出場曲の主なルールは、「3分以内であること」と、「作曲チームのうち少なくとも1人がその国の出身であること」。ジャンルには特に制限がなく、バラエティ豊かな楽曲が登場しますが、やはりポップソングが多めです。最近では自国の言語で歌う曲も増えてきていて、これがまた新鮮で個人的にとても良い傾向だと思っています。ステージ演出も各国に任されていて、それぞれの文化が表れているところも見どころのひとつです。

2024年大会の優勝者はスイス代表(Nemo)だったので、2025年大会はスイスのバーゼルで開催されました。今年は合計37か国が参加し、そのうち26か国が決勝に進出しました。(ネタバレ防止のため、優勝曲には触れませんが、今年の私のお気に入りのひとつでした!)

今年印象に残った楽曲をいくつか紹介すると:

  • エストニア代表Tommy Cashのバイラル系ソング「Espresso Macchiato」
  • ドイツ代表Abor & Tynnaによるクラブ系アンセム「Baller」
  • オーストリア代表JJのオペラ風ポップバラード「Wasted Love」
  • スウェーデン代表KAJのサウナ賛歌「Bara bada bastu」

などなど。特にKAJというグループの背景がユニークで、彼らはフィンランドのスウェーデン語圏出身で、歌詞もその地域の方言で歌われています。 ちょっと変わった音楽が好きな方、異文化を楽しむのが好きな方、そして壮大なステージ演出を観るのが好きな方には、ユーロビジョンは本当におすすめです!次回のコンテストは2026年5月に開催予定で、ユーロビジョン公式YouTubeチャンネルから日本でも簡単に視聴できます。ミュージックビデオやライブパフォーマンス、インタビューなどもたくさんアップされているので、ぜひチェックしてみてください!