90年代にテレビの某料理対決番組にて人気を博した料理人の陳健一さんが亡くなられました、ご冥福をお祈りいたします。
中華ではないですが、私は20代のころ料理人を目指していたこともあり、とても楽しく番組を観ていました。

さて、陳健一さんと言えば麻婆豆腐!
調理が簡単であり、我が家でもよく食卓に並びます。
つい先日も夕食に出てきたのですが、ふと気が付くとここ最近の我が家の麻婆豆腐は色合いが妙に赤い。
作った家内に聞いたところ、子供が食べるので辛さ控えめの豆板醤を使用したとのことでした。
ところがこの豆板醤は中国製。
私の記憶では本格的な麻婆豆腐=豆板醤は辛さはともかく、どちらかと言うと色合いは茶色く(焦げ茶色?)、より豆の味が強いものです。
なので赤みが強く豆の味が薄い中国製の豆板醤にはちょっと驚きました。
ちなみにその豆板醤は中国メーカー製ではありますが、日本市場向けに日本語パッケージで、普通のスーパーなどで購入できるものです。
そして日本製、日本メーカーの豆板醤の中にはより本格的、つまり「色合いは茶色く(焦げ茶色?)、より豆の味が強いもの」もあり、同じくスーパーなどで購入できるそうです。

市場にはいろいろなニーズがあり、この赤色豆板醤が日本で上市される一定の理由はあったのだと推察しますが、この本場と非本場の商品コンセプトの逆転現象を見るに、改めて「国際間のマーケティングは難しいなぁ」と感じます。
転じて「日本製を海外へ」の意味では、私共=アラヤでお手伝い出来ることは少なからずあります。
簡易的な機械翻訳/通訳や多言語間に関わるAI活用が活況となりつつある現在、それらでは賄えない異文化ギャップを埋めるためのノウハウへのニーズが、より一層高まってきているようです。