2021年10月5日にWindows11は一般公開されました。日常や仕事でWindows10を使っているユーザーであれば、この事態に対して以下のような疑問を持つのではないでしょうか。

  • いま使っているWindows10はいつまで使えるのか。しばらく使い続けていて問題はないのか。
  • すぐにでもWindows11にすべきなのか。
  • WIndows11にするとなればどんな準備が必要なのか。

ここではこれらの疑問について見解を整理しておきたいと思います。

Windows10はいつまで使えるか? しばらく使い続けていて問題はないのか?

Windows10は2025年10月まで使えると言えます。

Microsoftは2023年4月27日のブログ記事で、Windows10の最終バージョンである22H2に対しては、2025年10月まで継続したセキュリティ対応やバグ修正を行うと発表しています。よって、その期限まで、いままで通り使い続けることに問題はありません。

すぐにでもWindows11にすべきなのか?

WIndows11にのみに存在するような特別な機能を使う必要がない限り、すぐにWindows11にする必要はないと考えます。

そもそもWindowsはOS(Operating System)であり、ファイルや各種ソフトウェアを操作する土台となる管理ソフトウェアです。よって一般的なユーザーにとっての関心事は、OSの最新性というより、現在使っているソフトウェアが問題なく使い続けられるかどうかであるはずです。

特にビジネス利用では、新しいしくみの導入にはいろいろな理由から慎重にならざるを得ません。そういった点からも、お客様や取引先の事情を鑑みたとしても、Windows11をいますぐに採用しなければならない理由は特にないといえます。

Windows11にすべきタイミングはいつか?

遅くともWindows10のセキュリティ対応やバグ修正が終了する2025年10月までには、Windows11に切り替えなくてはならないでしょう。

事前に切り替えるとしたら、日常使用しているソフトウェアすべてがWindows11上でのサポートを発表したタイミングが、切り替えのタイミングといえます。

Windows10の継続利用に不安を感る根拠について

Microsoftは2023年4月27日のブログ記事で、以下のような表現を使ってWindows11への移行を強く勧めています。

We highly encourage you to transition to Windows 11 now as there won’t be any additional Windows 10 feature updates.

Windows client roadmap update
https://techcommunity.microsoft.com/t5/windows-it-pro-blog/windows-client-roadmap-update/ba-p/3805227

要は、Windows10には今後の追加機能は見込まれないため、Windows11への移行を強く勧めるという趣旨の内容です。

ITの発展という視点で考えるならば、追加機能が期待される新しいOSに切り替えることに十分に根拠があります。

しかし実務的なPCの活用を鑑みるならば、OSの追加機能よりも、現状の使い方が安全に今後も続けられることが大切です。余程、今後の常識が変わってくるような機能の追加とその普及が認めらる段階にならない限り、Windows10を使い続けることに不安を感じる必要はありません。

WIndows11にするとなればどんな準備が必要なのか?

実際にWindows11にしようとした場合、まずは現状のPCで使っているソフトウェアがすべてWindows11対応になっているかどうかの確認を終えなければなりません。いつも使っているソフトウェアがWindows11に対応していないのであれば、PCを使う意味そのものが揺らいできます。

またWindows11をインストールするためには、PCは以下のシステム要件を満たしている必要があります。

Windows 11 の仕様、機能、コンピューターの要件を確認する
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11-specifications?r=1

使っているPCがこれらの要件を満たしていないと、Windows 11はをインストールできません。その場合、新しい PC の購入を検討しなければなりません。

しかし、互換性またはその他の問題のリスクを覚悟の上であれば、システム要件を満たしていないPCであってもインストールを試みる手段は存在します。