外出するのも憚られるような猛暑日が続いていますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

今年の夏は「4年ぶりの~」という冠がつく形で、地域のお祭りや花火大会、様々なイベントが復活しています。「マスクなしでもOK」という場所も増え、この猛暑の中でも久々の「閉塞感のない夏」を楽しんでいる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

さてそんな中、夏休みのラジオ体操が1週間限定で4年ぶりに開催されると聞き、行ってみることにしました。地域のラジオ体操に足を運ぶのは小学生以来なので、何十年ぶりです。
「令和のラジオ体操はどんな感じなのかしら…?」
と少しドキドキしながら会場に向かったのですが、そこには自分の記憶にある夏休みのラジオ体操となんら変わらない光景がありました。

胸にスタンプカードを下げた子供たち、ところどころ左右の動きが他の人と合わない参加者、見とれてしまうようなキビキビとした体操を披露する初老の男性…。そしてなにより、6時台の澄んだ爽やかな朝の空気を胸いっぱい吸い込んだり、吐き出したりする気持ちよさは何年経っても変わらないものなんだなぁ、と思いました。

せっかくの夏休みなのに、早起きして近所の公園に行かなければならないラジオ体操は、「夏の面倒な思い出」に分類されるものでしたが、今回何十年ぶりに参加してみて印象が変わりました。
少しひんやりした空気の中で体を動かす爽快感、参加するごとに増えていくスタンプを帰り道に眺める充実感、面倒を見てくれる地域の方々とのやりとり、最終日にご褒美を受け取るときのうれしさなど、ラジオ体操というイベントを通して、目標に向かってコツコツ積み上げることの面白さや、達成することの喜びを経験していたということに気付かされました。毎日使っているTo doリストやタスク管理の考え方、様々な年代の方とのコミュニケーションの取り方など、子供時代の色々な経験が今に生かされているというのは楽しい発見でした。

今週末から夏季休暇に入られる方も多いと思いますが、懐かしい行事に参加することで、記憶が整理されたり、日頃の習慣の意外なルーツを知ることができる機会になるかもしれません。
どうか、楽しい時間をお過ごしください。