こんにちは、札幌オフィスのUです。

近年よく耳にするAI(人工知能)、皆様の生活にはどのように関わってきているでしょうか。

Siri等のバーチャルアシスタント、お掃除ロボット、果てにはカラオケの採点機能・・・と本当に様々な分野に進出してきています。

中でも注目されているツールの一つであるChatGPT。

ユーザーが指示を出すだけで、文書作成や要約、プログラミングのコーディングまでやってしまうというのですから驚きです。

ただ、このChatGPTをはじめとしたAIツール、こちらが欲しい回答を正しく得るためには「シンプルで具体的な質問を心がける」など少々質問の仕方にコツが必要だといわれています。

例えば、「ビジネスで成功する方法教えて欲しい」といった、詳細も文脈も明確ではない質問を投げかけてしまうと、こちらが求めている回答が得られない可能性があります。

さて、急に話は変わりますが「ミダス王」というギリシャ神話をご存じでしょうか。

簡単に紹介すると「手に触れたものを黄金に変える能力を神々に願い、それを授かることで富を得たミダス王が、その能力によって愛する人や食べ物まで黄金に変わってしまうことに気づき、最後には神々に許しを請いその能力を手放す」といった寓話です。

一見関係が無いこの神話を、「AIツールの付き合い方」という観点から考えてみるとどうなるでしょうか。

富が欲しいという欲望を満たすためにミダス王が願った「触れるものを黄金に変える能力」と、それによる望まぬ結果。

ユーザーがChatGPTに投げかけた曖昧な質問と、それによる意に沿わない回答。

これらは共通して「適切な結果が得られるかどうかは、投げかける側の問い(願い)次第である」ことを示しているのでは、とある瞬間思ったのです。

この神話自体はあくまで「欲望とその結果を警告する」趣旨のものですが、この教訓を頭に浮かべながらAIと向き合うことで、少し付き合いやすくなった気がします。

紀元前に生まれた神話が、最新技術を使う一助になるとは・・・と、大袈裟かもしれませんが感動を覚える瞬間でした。