久しぶりに小学校の入学式に出席する機会がありました。
たった数年でこんなにも変わるものなのか、と思うほど、ランドセルが多様化していたことに驚きました。カラフルになったのはもちろんこと、従来の縦型ランドセルに加え、横型、正方形に見えるものもありました。ランドセルの進化過程を一覧することができ、とても興味深かったです。

大人用カバンとしても海外での人気が高くなっているランドセルですが、その歴史は江戸時代まで遡ります。幕末に輸入された軍隊用の「背のう」がその始まりと言われ、「背のう」のオランダ語呼称「ransel」)「ランセル」または「ラヌセル」がなまって「ランドセル」と呼ばれるようなりました。

現在のような箱型ランドセルに変わったは1889年(明治20年)。大正天皇のご入学祝に、伊藤博文が献上した「箱型の通学かばん」が箱型ランドセルの始まりと言われています。1899年(明治30年)にポケット位置などの細かな形状や寸法が統一されて以降、120年以上経過した今もなお、基本的なスタイルは維持されたままだそうです。

第二次世界大戦時には紙や竹で編んだもの、戦後の混乱期にはサメやアザラシの皮などが代用されたこともあったそうですが、「通学カバン」としてのランドセルに込められた作り手の想い
・背負うことで子供の負担が軽減できること
・両手が自由に使え、安全性が確保されること
・丈夫であること
は時代を超えて脈々とランドセルメーカーさんに引き継がれています。

アラヤでは、世界のデザイン賞の応募サポートをしております。
応募対象となる製品の訴求点を共有するためのワーキンググループでカギとなるのは
「どうしてこの製品/機能/アイテムを作ろうと考えたのか」という、いわば「もの作り」「仕組み作り」の原点となった想いです。話し合いを重ね、この「想い」を出席者皆で共有する瞬間は何度経験しても「胸アツ」です。

今年もまた世界のデザイン賞応募のシーズンが始まります。多数のお問い合わせ、お待ちしております。

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