みなさんは人とコミュニケーションを取るのは得意ですか?
「他の人と一緒に何かをすることが好き!」「人と話すのは楽しい!」という方は多いかと思います。
私は「一人で黙々と物事を行う方が性に合っている」と思うことが多いです。
以前から集団行動というものに少し苦手意識があり、例えば大学のグループワークに対して「一人で考えて結論を出した方が早いのに」と煩わしく思う事もありました。
実際私の趣味も、音楽鑑賞や散歩など、一人で完結できるものばかりです。
そう思っていたある時、ネアンデルタール人についてのある記事を目にしました。
ネアンデルタール人は約30万年前から約4万年前まで生息していた旧人類で、彼らが絶滅した原因として、現生人類(ホモ・サピエンス)との生存競争に敗れたというものがあります。
一方で、ネアンデルタール人は脳の大きさや骨格・肉体という点においてはホモ・サピエンスと比べて圧倒的に優れていたという研究結果もあります。この点だけを考えると、ホモ・サピエンスに競争で負けるというのは考えにくいですよね。
では、なぜネアンデルタール人は絶滅していったのか。この問いのヒントとなる両者の決定的な違いが最新の調査により明らかになったというのがその記事の内容。
それは「ネアンデルタール人は少数や単独で生活していた一方、ホモ・サピエンスはコミュニティを形成していた」というものです。つまり様々な能力において劣っていたはずのホモ・サピエンスが生き残ったのは、コミュニケーション能力が備わっていたことによるところが大きいのではないか、というのが最新の調査により生じた説だというのです。
この説に触れてコミュニケーションの大切さを強く感じた私は、段々と集団行動やコミュニケーションの重要性を意識するようになりました。
正直に言うと、現在も「自分一人で作業した方が早いなぁ・・・」と感じる場面はあります。
そんな時に私はこのネアンデルタール人の末路を思い出しては、「一人でやることが本当にベストかな?」と考え、ときには人に協力を求めるようになりました。
遥か先人からコミュニケーションの大切さを教えてもらった、というお話でした。