こんにちは、札幌オフィスのアンです。今回はジェスチャーについて少し紹介したいと思います。 「ジェスチャーをしながら話す」というのは、アメリカ育ちの私にとっては普通のことですが、日本に来てその習慣を続けると、同僚に通じないことが多く、少し驚きました。
例えば、アメリカ人はよく、ジンクスを避けるために木製のものをノックします。私のデスクには、このために木製のペン立てが置かれています。「明日は天気がいいといいな。公園で読書をしたい」と言った後にすぐにペン立てをノックすると、同僚が驚いたように私を見ることがありました。私が理由を説明すると、同僚が会話中にジンクスを招くようなことを言ったと判断したとき、私がペン立てを差し出すと、たいていは面白がってノックしてくれるようになりました。
日本ではあまり使われていないようですが、私がよく使うジェスチャーのもう一つの例はエアクォートです。このジェスチャーは、言葉やフレーズが皮肉、婉曲表現、または風刺であることを示すために使います。例えば、「私は週末に“最高”のレストランに行きました。」という文で“最高”という言葉を言いながらエアクォートを使うと、聞き手は私が行ったレストランが実際には“最高”ではなかったことを理解します。
一方で、日本人の同僚が使うジェスチャーの中には、最初は私が理解できなかったものもたくさんあります。
すぐに思い浮かぶのは、同僚が手のひらを下に向けて指をすくうような動きで私に近づくように合図するものです(日本では「おいで」といったジェスチャーとして使われているかと思います)。アメリカでは、これは「立ち去れ」というジェスチャーに近いので、初めて見たときには少し混乱して同僚から離れてしまいました。
もう一つは、腕を組んで「×」を作るジェスチャーです。「〇 / ×」のシステムはアメリカでは一般的ではないため、初めて見たときは意味がわかりませんでした。私が気づいたのは、このジェスチャーは日本で広く使用されており、多くの外国人観光客を混乱させる傾向があるということです。個人的な話ですが、私の母は、店でこの「×」の手をクロスさせるジェスチャーを初めて見たとき、「攻撃されてしまうのかな?」と勘違いするほどでした。
外国人観光客の増加に伴い、このような異文化理解はますます重要になっています。当社ではインバウンド対応の研修を行っていますので、興味がある方は以下をご覧ください。