エンディングノート、書いていますか?

私は、5年ほど前、とある相続関係のテレビ番組で知ってから
書くようになりました。

「エンディングノート」といえば、なんだか余命目前の段階で、
「今までありがとうございました」
とメッセージでも書くものかと思っていましたが、
全然違います。

要は遺された家族が困らないように、
必要な情報を書き留めておくノートになります。

不動産、預貯金、クレジットカード、保険、年金などの
お金周りの情報から、
親族の情報、葬儀はどうしてほしいか、遺言書はどこにあるかなど、
死後に家族が困らないように、このノートに情報を集約するのです。

私がエンディングノートを書き始めたころ、
両親にも書くことを勧めました。
しかし父は結局書かずに今年の春、旅立ちました。

余命を言い渡された頃、口頭で預金口座や保険については聞いていましたが、
いざ亡くなって調べてみると、本人も忘れていた口座や保険が
いくつも出てきました。

そして、一番困ったのはインターネット絡みのもの。
動画配信サービスから有料の新聞やマガジン、ポイントカードなどまで、
たくさんのアカウントが存在しました。

父は、ログインIDやパスワードをエクセルにまとめてくれていましたので、
これがあればすぐに全ての契約を解約できる!楽勝!
と思い込んでいました。
ところがどっこい、エクセル内の半分はエラーでログインすらできませんでした。
そこからが大変です。
お客様窓口のチャットボットでは話にならず、
メールで1つ1つ問い合わせをして、解約の手続き、
という途方もない作業が待っていました。


親が亡くなると、他にもたくさんやらなければいけないことがありますので、
その中でこのような作業を終わらせていかなければいけないのは苦痛でした。

しかし、エンディングノートに全て正しい情報がまとまっていたら、
ここまで大変ではなかったでしょう。

今回の事を教訓に、また久しぶりに自分のエンディングノートを見直したら、
情報が古い部分もあったりして、やはりこれは定期的に更新しないといけないな、
と思いました。

エンディングノート、おすすめです。ただし定期的な見直しをお忘れなく。