アラヤでは「世界のデザイン賞」の応募サポートを提供しています。
最近ではさまざまなお客さまからのご依頼で、世界のデザイン賞のみならず、国内の色々な賞の応募のお手伝いもさせていただいています。

私が担当させていただくお客様は、デザイン賞への応募経験が少ない方がほとんどです。そのため、各デザイン賞の特徴や応募カテゴリーの説明から、応募文章の作成、資料や動画制作のアドバイスなど、幅広いサポートを行っています。

プロジェクトを開始するにあたっては、私たちはまず詳細にヒアリングさせていただくことを心がけています。
その際に感じることは、ほとんどのお客様に共通して見受けられるのですが、ご自身の作品の魅力を十分に把握できていないという点です。

もちろん、思い描かれたコンセプトに魅力は凝縮されています。しかし、第三者として客観的な視点から見ると、お客様ご自身が気づいていない、あるいは当たり前だと思っていた側面にこそ、他者を惹きつける魅力が隠されていることが多々あります。

時にはネガティブな発見をすることもあります。
特に海外のデザイン賞においては、審査員の文化的背景が多様であるため、日本国内では当たり前とされている感覚が通用しないことがあります。また、現代社会においては、ポリコレ(ポリティカル・コレクトネス)に関する配慮も不可欠になってきています。

私たちは第三者の立場から、できる限りいろいろな視点で、つまり「視点を変えて」デザインの魅力を見つけ、それを最大限に引き出せるよう努めています。

では「視点を変える」とはどういうことでしょうか。
例えば円柱を思い起こしてください。
円柱は図面上では正面から見た円柱は長方形として表しますが、真上から見ると円になります。どちらか一方の視点だけでは、円柱の全体像を捉えることはできません。
実物では円柱に光が当たり、その影から予測して、正面から見ても円柱であることを認識します。

これらはごく当たり前のことのようですが、当事者は意外にも強い思い込みにより、どちらか一方の面、あるいは光が欠落した状態で捉えてしまうことはよくあることなのです。

このことは、デザイン賞の応募文や補足資料をまとめるにあたっても起こりうることで、特定の視点や情報が欠けた状態で作成しては、それらは効果的なプレゼンテーションにはならないということです。

私たちアラヤのプロジェクトでは、「視点を変え」デザインを検証し、光を当てることで、その隠れた魅力を最大限に引き出し、お客様のお役に立てることを目指しています。

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