こんにちは、A.N.です。

私は過去に2社ほどの多国籍企業で働いていたのですが、その中で学んだことの一つが異文化コミュニケーションや、他者との関わり方、フィードバックの方法などです。

今回は、特に「言葉のとらえ方のギャップ」について触れてみたいと思います。

例えば、「小顔」という言葉、日本やアジア圏では、一般的にポジティブなイメージを持たれがちです。小顔=魅力的、可愛らしいといった印象ですね。しかし、欧米、特にヨーロッパでは、この言葉が必ずしも同じように受け取られるわけではないようです。

ヨーロッパでは、「小顔」という言葉が、「頭蓋骨が小さい⇒脳が小さい⇒頭が悪い」といった連想に繋がることがあるのだとか。例えば、私がヨーロッパ圏出身の方に「小顔でうらやましい」と伝えた場合、私自身は最大の賛辞として言っていても、相手の文化や考え方によっては、少し違った印象を与えてしまう可能性があるということです。

そのため、相手が自分の意志で選べない、変えられない特徴については触れず、その代わりに、相手がその日着ている服や髪型など、もっとポジティブに評価できる点について伝えてあげることが大切なのです。

最近では「ポリティカル・コレクトネス」という言葉もよく聞きますよね。

「小顔効果のある○○」や「女性らしい○○色」など、日本国内では一見ポジティブに見えるキャッチコピーやネーミングも、海外で使う際には少し注意が必要かもしれません。日本語をそのまま翻訳しても、必ずしも同じ効果を得られるとは限らない点を考慮する必要があるでしょう。アラヤではネイティブによる目線でその国、文化、宗教などに配慮し、ネガティブな意味でとられてしまわないかを確認するネガティブチェックも対応しております。

海外市場向け製品のネーミング等をお考えの際はぜひ一度ご検討ください。