近所に立派なミモザの木が3本も植えられている庭があります。
塀よりも高く大きな枝が道路側に張り出しているその木は、今ちょうど満開の季節。濃い黄色の花が枝垂桜のように咲き誇り、いつもは急ぎ足で通勤する人も思わず立ち止まって見とれてしまうほどの見応えがあります。私にとっても、毎朝の散歩の楽しみのひとつです。

3月8日は国際女性デーでした。
国際女性デーは、女性の権利や社会参加、ジェンダー平等を考える世界的な記念日です。イタリアではこの日、男性から身近な女性へ感謝の気持ちを込めてミモザを贈る習慣があり、感謝と思いやりの気持ちを表す花として広く知られるようになったそうです。

この日は朝日新聞の題字の図柄も、白黒の桜から黄色のミモザに変わるのが恒例です。
紙面でもジェンダーに関する記事が多く特集されており、「女性初を考える」というのが今年のメインテーマでした。
歴史を振り返れば、「女性初」と呼ばれる出来事は数え切れないほどあります。
女性初の首相、女性初の宇宙飛行士、女性初の企業トップなど。こうしたニュースに触れるたび、社会が少しずつ前進してきたことを感じながらも、同時に、「初」という言葉がいまだに使われている事実から、男女の差が完全には埋まっていない現状にも気づかされます。

アラヤでは数多くの統合報告書を翻訳しています。
過去の内容と比較すると、女性の活躍を推進する取り組みを積極的に行う企業が増え、実際に女性の役員の割合が大きくなるなど少しずつ変化しているのがわかります。
また、推進活動以外にも役職名や組織名における既存の表記を、差別を感じさせないものに変更した例もありました。

【例】
取締役会の議長の訳として、Chairman→ChairpersonまたはChair に変更

これらは「Inclusive Language(包括的な言語)」や「Gender-Neutral Language(ジェンダーニュートラルな言語)」と呼ばれ、近年のグローバルビジネスでは標準になりつつあります。

クライアントにとって、これまで使用してきた表現を変更することは容易ではありませんが、社会の変化に合わせていくことも重要です。また、ジェンダーに関する文章においては、日本語の文章をそのまま英語に翻訳すると違和感を生むこともあるため注意が必要です。
アラヤでは、グローバルな視点と情報を含めて翻訳提案しております。
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