昨今、ビジネスでプレゼンのためにパワーポイントなどの資料を作ることは当たり前になってきました。ですが、ちょっと待った!その資料で伝わっていますか?

私はデザイナーとして、自分のプレゼンも含めて数々のプレゼン資料を作成してきました。

そんな私がいろいろなプレゼン資料を見て思うのが、「ゴールが曖昧」な資料が多いことです。全体構成のプランの痕跡が無く、やみくもに制作されていることも多いです。聞き手や読者に何を伝えたいのかを明確にすることは、プレゼンにおける重要なことで、はじめにやるべきことです。

また、1枚のスライドに複数の話題が詰め込まれている資料もよく見られます。これはタブー!「1スライドには1要件」、これは原則です。文字の詰め込みすぎも要注意ですね。

そして、アニメーションはほどほどに!
パワーポイントなどのソフトウエアではユニークなアニメーションがたくさん用意されていますが、これにハマってはいけません。アニメーションはあくまでも伝えたいことを効果的に伝えるサポート的なものと考えましょう。動きがユニークすぎてそちらに気を取られ、本来の内容が伝わらなかったというのはよくある話です。

では、どんなふうに作ればいいのか。
私の資料制作の手順・ポイントを紹介したいと思います。

1.プレゼンの目的・ゴールの明確化
聞き手に「何に気づいてほしいのか、何を伝えたいのか」を明らかにすることが最も重要です。最初にやります。
プレゼンのスタイルや、資料配布の有り無しなど、もろもろの条件もスタート段階で確認します。

2.シナリオ制作
シナリオの骨子を作り全体の構成を練り上げていきます。シナリオ構成にはストーリーボード※ が欠かせません。内容がわかりやすく展開しているか確認ができます。ストーリーボードでストーリーを俯瞰することで構成が容易になります。これでスライドの大体のページ数も確定します。

※ 映画で言う絵コンテのようなもので、スライドごとの内容を大まかに描いたもの(下記ストーリーボードのダミー:左囲みはスライドイメージ、右は内容のメモ)

3.スライド制作
.構成が固まったらいよいよスライドの制作です。どのように見せたらわかり易いのか、伝わるのか、視覚的なプランを考えます。いわゆる、グラフィックデザインです。ここから私が大好きなプロセス!表現のトーン&マナーを決め、スライドのテーマ(オリジナル)を作り、カラーコンセプト、段組みなどのルールを確定していきます。そしてデザインの原則に則りレイアウトしていきます。さらには無駄をそぎ落し、伝えたい相手にしっかりと伝わるのかを再度確認しながら手を入れていきます。伝わりやすくするために、テキスト原稿の手直しをすることも度々です。

4.アニメーションの設定
「伝えたいこと」が効果的に伝わるよう、「ちょうどいい」を目指して動きを付けていきます。アクションの細かなタイミング調整も、効果的に見せるためには必要な作業です。最後に実際にプレゼンを試してみて、修正箇所があれば修正を繰り返し、再確認して完成です。

参考になりましたでしょうか?

もしも資料制作でお悩みでしたら、アラヤにぜひお手伝いさせてください。アラヤでは、ストーリー展開からデザイン・アニメーションまで制作可能です。資料に記載するドキュメントの作成もライターがお手伝いいたします。既存の資料の手直しのご相談も承ります。

効果的な資料を作成して、プレゼンを成功に導きませんか?