こんにちは。デザイナーの和田です。

おうち時間が増えた今、うちの中の片づけをされている方、多いのではないでしょうか。うち中の整理収納、皆さんうまくいってますか?
片づけたもののしばらくするうちにまた散らかってしまったとか、そもそも整理収納がうまくいかない、引き出しの中ぐちゃぐちゃで物が溢れてる!って方けっこう多いのでは?
今回はこの整理収納について書きたいと思います。

実は私、最近「北欧式整理収納プランナー」という資格を取得しました。もともと片づけ大好きではあったのですが、それでも片付かない場所や、リバウンドしてしまうことが度々あり、もっとうまくやりたいと思い資格を取ることにしました。この資格を取ったことで知識と技術が身に付き、整理収納術に磨きがかかり、そして少し自慢したくなった訳です。

整理収納の成功は単に片づけのセンスの問題ではなく、整理術の正しい知識と技術で達成できるものと改めて認識しています。 その成功例として、一般的にカオスになりがちな洗面台下を紹介したいと思います。

それなりに片づけていたものの、今一つ使いづらく美しくなかった我が家の洗面台下が、現在はこのようになりました。すっきりといろんなものを仕舞うことができました。普段は見えない所とはいえ、扉を開けた状態でもきれいに見せるのが北欧式です。そして自分でも感動したのは、ストレスのない使用感です。奥のものも簡単に取り出せて仕舞えて、導線に迷いがありません。ちなみに私はどこに何を入れたかを把握しているのでラベリングをしていませんが、家族みんなが使うためにはそれぞれのケースにラベリングするのもおすすめです。

整理収納を美しく成功させる、そして無駄なものが増えることを抑制するためのコツがいくつかあります。

① 収納容量の把握。収納場所や引き出しなどの大きさを正確に計測。
② 収納計画。収納場所の仕分けに適切な容器(箱・プラケース・かごなど)を選択し、仕分けの構成を考える。
③ 収納するもの全てを出し、目的や用途に合わせて体系的にまとめる。
④ 収納するものは、その場所で使用するものに限定する。
⑤ ③④の作業で見えてきたダブりや無駄、移動するもの、処分するものを判断する。
⑥ 整理収納後は、この場所に仕舞いきれないものは買わない、増やさない。
⑦ 収納は余裕を持たせて、8分目が理想。

上記で一つ大事なのは、その場所で使いたいものがそこにない場合は、そこに収納できるようにします。
例えば私の場合は、洗面所に設置のごみ箱にかけるビニール袋でした。

ところで、この整理収納のコツってデザインの原則と同じなんです!
特に情報デザインにおけるデザインの原則では、人の知覚の「クセ」を利用しており、人の理解を正しく促せる効果があると言われています。
その「クセ」からくるデザインの基本の中で整理収納と合致する内容がこちらです。

A) 関連する項目をグループ化する(近接・類同)
B) 構成する要素を意識的に整え揃え一体性を出す(整列・統一)
C) 構成する同じ要素を繰り返し使うことで視覚的一貫性をつくる(反復)

整理収納のコツの項目に当てはめると
A) 近接・類同 → ③の体系的にまとめる
B) 整列・統一 → ②の適切な容器選択で素材や大きさを統一し、揃えて整列させる
C) 反復 → ②の適切な容器計画。統一して複数使用することで空間をきれいに見せる

整理収納の目的は「きれいに整え気持ちよく使える」、デザインの目的も「きれいに整え正しく伝える」。どちらの先にも「人」があり、その「人」のためにきれいに整えることは同じですね。整理収納のコツにはデザインの基本と共通するところが多く、だから私は片づけが好きなんだなあと納得しています。

昨年のアラヤの引越で、私はこの特技を活かすことができました。
アートのある快適なオフィス空間とスマートな整理収納を、クリエイティブチームのインテリアコーディネーターと一緒にプランし、アラヤのオフィスコンセプト”Work in the Gallery”を実現しています。
皆さんもオフィスをもっと快適にもっと効率よくしたいなどお悩み事がありましたら、ぜひアラヤにお手伝いさせてください。クリエイティブチームがサポートいたします!