今年の春まで育児休暇を頂いていた私は、休暇中は可愛い赤ちゃんと密な時間を過ごし、すっかり仕事から離れた日常を過ごしていました。

そんなのどかなある日の昼下がり、ベビーカーを押しながら散歩をしていたところ、とある標識が目に飛び込んできました。

その瞬間、深い眠りについていた私の職業病がムクリと覚醒したのです。

これ…気になりませんか?

大きい「ケ」と小さい「ヶ」。

同じ地名なのに、どうして違うの?

私は気になりすぎてその場で携帯で検索をしてしまいました。
しかしはっきりとした答えが見つかりません。
このままでは気になって眠れそうもないので、役所に問合わせをしようかとすら思った程です。

自力で調べた結果、地名の表記の揺れに関しては、
その土地の文化や歴史と密接に関わりがあるようなので、
どちらが正しいと白黒つけられない側面もあるようです。

なので、「ケ」と小さい「ヶ」が混在している地名は、
国内でも現状いくつか存在しているようです。

地名以外ではどうでしょうか。
例えば、「いっかげつ」。

これは「1か月」「1カ月」「1ヵ月」「1ヶ月」「1ケ月」「一箇月」「一カ月」「一ヵ月」「一ヶ月」「一ケ月」と、
様々な表記方法がありますが、どれが正しいの??と混乱しませんか?

これは、実はどれも正しいのです。
どれも正しいということは、どれを使っても間違いではないのです。
そうなると、どれを選んで使用していくかという問題になります。

大事なのは、1つの成果物の中で表記を統一することだと思います。
同じ文章中に「1ヵ月」と「2か月」が混在していたら、読みづらいですよね。

アラヤでは、製品の取説やWEBやカタログなど様々なものを翻訳する際に、
お客様に既存の用語集や、表記に関してのルールがないかどうかを伺っております。

これは上記のような理由で、表記方法がバラついたりしないように、統一を図るためです。
簡単な例になってしまいましたが、参考になればと思い、書かせてもらいました。