先日、オミクロン株の感染者がちらほら出始めたころ、ある製造会社を訪問した。4月の展示会で配布するパンフレットを制作するためのヒアリングが目的だった。
新幹線の駅から車で30分ほどのところにあるその会社は一面に広がる田畑の中にあり、社屋と併設して広い工場を持っている。
応接室に通され、エンジニアの方から話を伺う。
特殊な分野においてはすでに相当なシェアを占めていること、
どこも手を出さないような厄介な仕事に挑み、信頼をかちとってきたこと。
パワポの資料を見せながら淡々と語られる口調は控えめだったが、熟練した技術力への自信と誇りにあふれていた。

あらかたヒアリングを終えたあと、工場を見学させていただく。
最新の設備が並ぶ中、要所要所でチェック作業をする人たち・・技術革新が進んでも、最終的には人の目に勝るものはないそうだ。工場は高い品質を守り抜こうとする意欲と活気にあふれていた。先ほどのエンジニアの自信と誇りはここに裏打ちされたものだったことを肌で感じる。

訪問は3時間に及んだが、それによって新しい分野へ挑む熱い思いと覚悟により深く共鳴することができ、より身が引き締まる思いがした。

技術力に対する「自信」と「誇り」、品質を守り抜く客観的な視点で表現し、これから参入する異分野の人たちにその魅力をつたえる。
それが私たちの役割だ。

https://www.alaya.co.jp/case/139/