私は初めて会う人に、よく「難しい言葉を使うね」と言われます。

それは多分、文字が読めるようになってから、ずっと本ばかり読んでいた子供だったことが要因な気がしています。

アラヤの札幌オフィスには、いつも色々な国の人たちが集まり、お仕事をしたり次の企画内容を練ったりしているのですが、私はそこでもスペイン人のスタッフに「単語が難しいし、一文が長すぎて、頭に入ってこない!」と言われてしまいました。

このことがきっかけで、私は今流行りの「やさしい日本語」をかなり昔から先取りして実践するようになったのです。自分の話し方が伝わりにくいが故に、人よりも早く「伝わり易い日本語」について考えることができました。

「やさしい日本語」とは、主に在留外国人の方向けに、読み手の日本語レベルに合わせて、以下のような工夫で伝わり易く表現した日本語です。

■漢字にふりがなを振る

■読みやすくなるよう、文節単位で分かち書きする

■難しい単語(例えば法律用語や熟語など)を、簡単な言葉に言い換える

■日本文化に根付く独特の言葉には、説明を付け加える

それから、私のように、日本人相手であっても、相手に伝わるように言葉を選んで話すことも、ひとつの「やさしい日本語」だと思います。

外国人も、日本人も関係なく、みんながお互いを思いやる気持ちを大切にした「やさしい国、ニッポン」になったらいいなとひっそり願っております。