先日、ミャンマー語のDTP編集で文字化けが発生との事象があり、解決の為にいろいろと調べてみました。

近年(?)、1990年代辺りからのネットの発達と共に、コンピュータや電子機器で扱われる文字についてはマイクロソフトやグーグルを筆頭に、多数の言語/字形を包括したUnicode(ユニコード)と言う文字の規格(文字コード)が世界標準になりつつあります。

ですが調べてみると、ミャンマー語では国全体としては2019年辺りからユニコード規格やそれに対応した字体(フォント)が流通/推奨されてはいますが、実はそれより以前にミャンマーのローカルで標準となっていた現地の規格/文字コードが現在でも主流である事が解りました。

今回問題の文章/テキストは現地の文字コードで入力されたものらしく、世界標準であるユニコード(に準拠の字体=フォント)と規格が合致しないことが主な原因で文字化けが発生していたようです。

ともすれば、今時ここまでネット環境が発達した現代において、世界標準の規格に準拠してない地域/言語/コミュニティーが存在するとは想像し辛かったりするのですが、それら「世界標準」は意外と先進国を中心とした標準/常識であったりもします。

特に現在国際的に存在感が高くなりつつある東南アジア諸国や中近東など、また近い将来注目されてゆくであろうアフリカを含め、コンピュータやネットの世界でも、それらの地域ではこの種の技術的な環境が整備されてゆく時期や過程は様々で、常識的な「世界標準」に合致しないケースも多くあります。

今回の事象を調べてみて、安易に世界標準と認識されている物事を「正」としてしまうと、見落としてしまう技術的な観点があることを久しぶりに思い出しました。