パリで開催されていた4年に一度のスポーツの祭典が幕を閉じた。
私は老後が心配になるほど運動には縁のないインドア派だが、スポーツを観るのは大好き。今回も、週末はライブで、平日もニュースやネットからできるだけ情報を拾いながら楽しんだ。
点が多く入った、誰よりも早かった、高く飛んだなど、勝負の結果がわかりやすい競技については、見ていてもすっきりするし、また、敗れた選手の流す悔し涙にもらい泣きしたりして、それがストレス発散にもなる。
逆に、出来栄えに対して加点されるタイプの競技については、まだまだ観戦者としての修行が必要だ。今回から新たに競技種目になったブレイキンもその一つ。技術にも詳しくなく、採点基準もわからないままに観ていたが、勝敗の行方についてはさらに謎だらけ。
とはいえ、ほかの競技もそうだが、たとえルールがよくわからなくても、つい夢中になって見入ってしまうのは、皆私と同じ人間の姿をしているのに、嘘みたいにすごいことをやってのける姿に素直に感心するのと、その裏側にある努力と鍛錬、これまでに経験してきたであろうさまざまなドラマに思いを馳せてしまうからだろう。
スケートボードで惜しくも予選敗退となった日本人の女子選手が「(通過はしたかったが)相手の失敗を祈るのはちょっと」と発言したことがSNSで称賛されていたが、いかに相手を打ち負かすかより、自分も相手もベストを尽くし、さらに見ている人に感動を届けようというのは、いかにも現代のスポーツらしい。ブレイキンについても、試合後に互いを称え合う選手同士や、国旗や勝敗に関係なく盛り上がりを見せる客席を見ていると、どちらかを応援するとか、勝敗に一喜一憂するだけが観戦ではないのだなと感じた。
最後に、今回のオリンピックで使用されていたピクトグラムについて。これまで慣れ親しんでいた「人が競技をしているところ」をわかりやすく切り取ったものとはガラリと様相を変え、エンブレムのような、日本の紋様にも通じるような意匠。フランスらしいエレガンスを落とし込んだシンメトリーを特徴としたデザインなのだそうで、これもとても興味深かった。
https://olympics.com/ja/paris-2024/the-games/the-brand/pictograms
最後の最後に、アラヤでも目的に応じたオリジナルのピクトグラムのご提案が可能です。デザイン性と伝わりやすさの均整の取れたものをご提供いたします。また、すでにあるピクトグラムのチェックやアドバイスなどにもお応えできますので、ご用命があればぜひ。