暑い暑い夏。外は蝉の声がにぎやかです。日本で代表的な蝉は、クマゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、アブラゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシの6種類ですが、実際には30種類ほどの蝉が生息しています。

蝉は一生のほとんどを地中で過ごします。日本の蝉が地中で過ごす期間は長くて7年ほどですが、世界には10年以上を地中で過ごす蝉がいます。なかでもアメリカに生息している素数蝉と呼ばれる蝉は、13年または17年の周期で成虫になり大量発生することで知られています。13年間地中で過ごす蝉を13年蝉、17年過ごす蝉を17年蝉と呼び、天敵と出会う確率を減らすために、長い周期を進化の過程で学んだといわれています(諸説あり)。

2024年は13年蝉と17年蝉が同時に地表に出ていっせいに羽化する年・・13年蝉と17年蝉の2集団が出会う221年に1度の記念すべき年でした。

と書くと、ロマンすら感じてしまいますが、実際には数十億~1兆匹が同時期に羽化したと言われていますので、90デシベルを超える鳴き声や大量の抜け殻の匂いなどで、現地は大変だったようです。

13年蝉と17年蝉が次に出会えるのは221年後の2245年。地球の環境はどうなっているのでしょうか。生態系が変わらずに無事に出会えることを願うばかりです。