今どきは産業翻訳を中心に大抵のコンテンツの翻訳/ローカライズを行う場合、機械翻訳/翻訳者での翻訳のいずれにかかわらず、Tradosなどの翻訳支援ツールが使用されるケースが大半です。
この翻訳支援ツールは、主たる目的の過去訳参照や重複訳対応、用語統一などの効果のほかにツールが対応しているフォーマットであれば、翻訳後に対象ファイルのテキストを目標言語の訳文に自動で置き換えられる、とのメリットもあります。

主に対応しているフォーマットは、MS Word/Excel/PowerPoint、Adobe InDesign/FrameMaker、HTML/テキストファイルなどがあり、冊子物で使用率の高いAdobe InDesignなどでは、その恩恵を受けている方も多いのではないでしょうか。

さてここで、リーフレットやカタログ/ペラ物など、デザイン性の高い印刷物やコンテンツ制作などで一般的なAdobe Illustratorがありますが、このアプリのデータフォーマット(主に .aiファイル)は、実は大抵の翻訳支援ツールでは対応していません。
従い、Adobe Illustrator(以降「イラストレータ」)にて制作のコンテンツがこれほど多く流通してるにもかかわらず、このケースでの翻訳/ローカライズの場合、未だに旧来のアナログなフローに頼られているケースが多く散見されます。

つまり、
・ 翻訳対象テキストをファイルからコピペで抜き出し
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・ 対訳表を作成
 ▼
・ 翻訳
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・ 対訳表の訳文を行単位などで元ファイルの該当箇所とコピペで置換え、となります。 (また、これらの各作業に伴う確認/チェック工程も必要)

例えばカタログなどのコンテンツで、未だこれらの各工程にとても多くの工数を費やし、苦労されている方も多いのではないでしょうか。
そしてこの旧来作業はそれぞれの工程の工数=手間が多くかかるのと同時に、アナログな手作業ゆえにコピペミスなどのリスクが高いのもご承知かと思います。

アラヤでは、このイラストレータデータ(.ai)の翻訳時、同データの対象テキストを抜き出し翻訳支援ツールへ対応させ、
翻訳後は訳文をイラストレータファイル内の該当テキストと置き換える自動化にて対応しています。
これにより、イラストレータで制作のコンテンツであっても、InDesignなどと同様の作業効率と品質確保の恩恵が受けられます。

これらのお悩みがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。